いま、避難先での暮らしすら危ぶまれています。
原発事故から9年となる今でも、国内で避難を続けている人は分かっているだけでも4万人以上。私のように避難区域外から避難している人は正確な人数すら把握されていません。

避難指示が解除された福島県・浪江町での除染作業 © Shaun Burnie / Greenpeace
経済的に避難生活を続けることが厳しく、被ばくに怯えながらも福島に帰る方。
除染が終わったから戻れと、避難先から立ち退きを迫られている方。
福島の家が除染のために取り壊され、仕事も失い、避難先で貯金を切り崩しながら暮らしを立て直そうとしている方。
避難先の自治体からの支援が打ち切られれば、避難を続けるのが難しい状況の方は多数存在しています。
自ら望んで避難している人は誰もいないはず。被ばくに怯えることなく、安心できる場所で暮らす権利が私たち一人ひとりにあると思っています。
一方、日本政府は私たちの声を無視して、統計上の避難者の数を減らし、原発事故を終わったことにしようとしています。