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原発事故はまだ終わっていない

東京電力福島第一原発事故から11年。
まだ事故は終わっていません。

膨大な人員と費用をかけて除染した街に、福島県の7割を占める山林に蓄積された放射性物質が風雨によって運ばれる「再汚染」が起こっています。
山林では除染が行われないからです。

廃炉作業が続く限り、1日平均150トン発生する汚染水には、多核種除去設備(ALPS)で処理しても取り除けない放射性物質が残ります。
そもそも、廃炉作業をいつどうやって本当に終わらせることができるのかも、誰にもわかっていません。

にもかかわらず、政府は脱炭素を口実に、原発を再稼働させようとしています。

自分ではどうすることもできなかった
あの時の子どもたち

地震があって、津波が来て、原発事故が起きた、あの日。
自分ではどうすることもできず、大人たちの判断に従うしかなかった子どもたちがいます。

いっしょに遊んだ友だちとはもう会えない、見知らぬ土地への避難。
仕事のために地元に残らなくてはならない家族と離れ離れの生活。
避難所から避難所へ、何度も繰り返される引越し、転校、いじめ。
避難者であることを、同級生にも話せない。

本来なら、社会から守られ、安心して成長の日々を積み重ねてこれたはずの子ども時代が、奪われていました。

あのころの生活が続いていたら

2011年3月12日の早朝、福島県から関東に避難して11年。
当時、小学2年生だった鴨下全生(まつき)さんは現在19歳。大学1年生になりました。

福島での生活を「春はツクシ狩りして、夏は潮干狩りに行って、秋はキノコを採って、いろんなことができて楽しかったですね。やっぱり、あのころの生活が続いてたらなって思いますね」と振り返ります。

友だちに別れを告げる間もなく生まれ育った街を離れ、慣れない土地での避難生活が始まりました。


原発事故の半年前の鴨下全生さんと弟さん。

福島で働くお父さんと離れ、母子避難も経験しました。
追われるように避難所から避難所へ移り、やっと落ち着いた仮設住宅でしたが、やがて避難者への住宅支援は次々に打ち切られていきました。

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避難先から通い始めた小学校で、全生さんは過酷ないじめの対象に。
「死にたい」と思うほどつらい日々が続きました。

「(いじめのきっかけに)避難者ということがかなり大きな影響を及ぼしたのは間違いないんです。学校とか政府がしっかり連携して正しい対処をしていれば、防ぐこともできたはず」

先生も同級生も、学校には味方は誰ひとりいない。
心配をかけたくなくて、家族の前では明るく振る舞う。

つらくて体調を崩して、登校できなくなったこともありました。

国民が政府に見捨てられている

本来であれば、事故の被害に遭った人々の生活をまもるのが政府の役目ですが、実際には、避難者の現状は社会によく理解されているとはいえません。

「自己責任論が氾濫してるのが原因じゃないかなって思いますね。
深刻に国のサポートが必要な人たちを見捨てて、知らんふりしていれば世の中は忘れてくれる。責任から逃げ回ってればそのうち問題にされなくなる。そう考えてるんじゃないかって感じるんです」

署名する

原発を動かしているのは誰か

原発問題はエネルギー問題であると同時に、環境問題であり、人権問題もはらんでいます。

「国にはすべての国民が幸せになる方法を考えて議論する義務があると思うんです。 僕自身は、原発を動かさないと仕方ないという世論がつくられてしまったり、思考放棄させてしまったりする、原発を動かしている仕組みを変えることが大事だと思う」という全生さん。

めちゃくちゃしんどかった

全生さんに、お友だちとこういう話をする機会はありましたか?とお聞きしたら、 「ほんとないですね。自分のことを話さないようにしてたので」といいます。

それはしんどくなかったですか?

「めちゃくちゃしんどかったです」

原発事故の被害に遭った子どもは、全生さんひとりではありません。

わたしたちは、この11年間、彼らに何をしてきたでしょうか。何をしてこなかったのでしょうか。
それは許されることでしょうか。

事故発生から11年。
改めてそこから考え直すことで、いま、できることが見えてきませんか。



「どこかの誰か」に犠牲を押し付けない社会へ

原発は採掘から、加工、精製、運搬、運転、使用後の処理、保管、管理のすべてにおいて、被ばく労働を伴うエネルギーです。
原発がある限り、誰かがそのリスクを負わなくてはなりません。

一度事故が起きれば、被害は甚大です。
東京電力福島第一原発事故では数千万人が影響をうけました。

鴨下全生さんも、そのひとりです。
11年という歳月の中で、事故は確実に風化しつつあります。
でも、事故は続いています。
終わりはまだ見えません。

この負の遺産を受け継ぐのは、子どもたち、未来の世代。

二度と事故のない、原発のない社会を、子どもたちのために実現したい。
原発に頼らずに、環境にも人にもやさしい持続可能なエネルギーで暮らせる世界を、わたしたちの手で築きたい。

それが、これからできること。
ぜひ、署名でこの活動に参加してください。
そして全生さんたちが失った子ども時代のことを、あなたのいちばんそばにいる人と共有してください。

署名提出先:
岸田文雄 内閣総理大臣
萩生田光一 経済産業大臣
山口壯 環境大臣
牧島 かれん 行政改革担当

【いますぐ賛同する】

東京電力福島第一原発事故を経験した私たちが未来のためにできることは、原発をなくして、事故を二度と繰り返さないことです。 原発も化石燃料も使わない、持続可能な自然エネルギー100%の気候・エネルギー政策を求めます。

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