世界の海で見つかるプラスチックごみ:1位コカ・コーラ
1分間にトラック1台分のプラスチックごみが海に流れ出しています。 45カ国の海や川で11,000人のボランティアがごみを拾い、ブランド別に分別した調査で、4年連続でコカ・コーラのごみが最も多く見つかりました。この調査では、ペプシコやネスレ、ユニリーバも上位の常連です。

コカ・コーラ、ペプシコ、ネスレ、ユニリーバは、海や川でごみが見つかる企業ランキングの常連
こんなにプラスチック危機へ注目が集まっているにもかかわらず、海のプラスチックごみは増え続けていて、このままでは20年後には、その量は現在の3倍に増えると予測されています。
どれだけボランティアがごみを拾っても、気づいた人からマイボトルを持ち歩くようになっても、世界中で1日に何億個も使い捨てられている飲み物やお菓子のパッケージが減らなければ、プラスチック危機を終わらせることはできません。
プラスチックの影響は
気候変動にも
使い捨てプラスチックがもたらす影響は、海の汚染だけではありません。
使い捨てプラスチックの99%は化石燃料からできています。 このままのペースでプラスチック製造が増えれば、2050年には温暖化を1.5℃までに抑えるために許されたCO2排出量の10%以上をプラスチックだけで出すことになると予測されています。

プラスチックは生産から廃棄まで、大量のCO2を出して気候変動の一因になっている
使い捨てプラスチックを大量に生産し、廃棄し続けることは、海の生きものたちを傷つけ、命を奪うだけでなく、豪雨や台風の激化、海面上昇など、私たちの暮らしを襲う異常気象のリスクも高めてしまいます。
使い捨てのごみを出さない販売を
” ニューノーマル”に
グリーンピースは、世界55の国と地域で活動するグローバルなネットワークを生かして、コカ・コーラ、ペプシコ、ネスレ、ユニリーバへ「プラスチック危機の原因ではなく、解決の立役者になって」と働きかけを続けています。
海のプラスチック汚染と気候危機を抑えるために、企業にできることは以下のことです。
1. 他の素材への置き換えやリサイクルを優先するのではなく、リユースのシステムやパッケージフリーの製品に移行すること
2. 「バージンプラスチック(新品のプラスチック)」だけでなく、あらゆる使い捨てプラスチックの容器包装や製品を段階的に廃止すること
商品を手に取る私たち生活者が、こうした取り組みを期待していると見える形にして伝えることは、企業を動かす大きな力になります。
ぜひ署名して、世界で700万人以上の人々が賛同するキャンペーンに参加してください!企業と生活者で、共に新しい当たり前を創り出していきましょう。